歴史ロマンあふれる遺跡

メサ・ベルデは1888年にスペイン人の開拓者たちによって偶然発見されました。メサとは台地、ベルデは緑という意味になります。北アメリカ南西部のニューメキシコ、アリゾナ、ユタ、コロラドの4州の境にある渓谷に、600近くの住居跡が残っていました。 この遺跡をつくったのはアサナジ族と呼ばれる農耕民族で、13世紀に入ると他民族の侵攻から身を護るために、断崖絶壁に日干しレンガの住居を構えて生活をするようになったと推測されています。ところが13世紀末になるとアサナジ族はその場所を放棄して姿を消します。住居は破壊された形跡もなく、敵の侵攻をうけたわけではないと見られるので、その理由は謎に包まれたままです。 ですが、敵の攻撃にさらされる前にその地を去ったことで、保存状態のよい遺跡が残ることになりました。メサ・ベルデ国立公園は世界遺産にも登録され、多くの観光客が訪れています。

 

メサ・ベルデ国立公園の楽しみ方

メサ・ベルデは広大な土地にいくつもの遺跡群があるので、複数のツアーがあります。なかでもおすすめなのが「クリフ・パレス」を見学するツアーです。クリフ・パレスは頂上から20メートルほど下がった断崖のくぼみに築かれたメサ・ベルデ最大の建築物です。4階建ての集合住宅で、部屋数は217にのぼります。 メサ・ベルデは断崖に造られた遺跡のため、場所によっては10メートルの巨大梯子を上ったり、身をかがめて進まなければいけない場所があったりと、目的地に行くのも冒険のようです。しかし、クリフ・パレスは比較的行きやすい場所なので「きつい道のりはちょっと…」という人にも安心です。